地球にも、財布にもやさしい暮らしを。エコキュートの秘密
皆さん、エコキュートってご存じですか?
エコキュートとはその名の通り「エコな給湯器」です。
環境にやさしく、光熱費を抑えられると人気を集め、ここ10年ほどで一気に普及しているエコキュート。しかし、実は思わぬデメリットもあります。エコキュートのメリット・デメリットを解説し、種類についても合わせてご紹介したいと思います。
エコキュートってなぁに?
エコキュートは、省エネルギーな給湯システムの一種です。
電気を使用してお湯を効率的に生成することで、従来の給湯方法に比べてエネルギーの節約が可能です。また、再生可能エネルギーとの組み合わせも可能で、環境に優しい暮らしを実現する一環となっています。
エコキュートの仕組みを簡単に説明すると
下の図のようなものになります。
①ヒートポンプユニット内にファンで大気熱を取り込みます。その熱を冷媒に伝えて運びます。
②熱を持った冷媒は。コンプレッサーで圧縮されさらに高温になります。
③高温になった冷媒の熱を、水に伝えてお湯を作り出します。
④その冷媒を膨張させて温度を下げ、再び熱を吸収しやすい状態にし①に戻します。
エコキュートって2つのユニットで成り立っているのさえ知らなかった!!という方も意外と多いはず。
そしてエコキュートは自然冷媒として二酸化炭素(CO2)が使用されているのが特徴です。
画像内では「冷媒」と表記されています。
自然冷媒のCO2は優れた熱伝導性を持ち、熱効率が非常に高いため、短時間で効率的にお湯を沸かすことができます。このようにエコキュートは自然エネルギーを循環させて利用するので、環境への配慮と高い効率性を両立させることができます。
エコキュートのメリット
1.光熱費がお得
エコキュートは、従来の電気温水器に比べて省エネ性に優れた温水器です。
エコキュートの特徴は、空気中に含まれる熱を利用してお湯を沸かすことができることです。つまり、外気温が高い夏場であっても、室内の空気から熱を取り出してお湯を沸かすことができるため、通常の電気温水器と比べて電気代を抑えることができます。
また、エコキュートは、断熱材や保温材をしっかりと設置することで、お湯を保温することができます。
そのため、お湯を使うたびに温め直す必要がなく、省エネ効果が高まります。
さらに、エコキュートには多彩な種類があり、使用状況に合わせて設定を変更できるものもあります。
たとえば、夜間はお湯をたくさん使わないため、夜間電力を活用してお湯を沸かすことができます。また、天気予報に基づいて自動的に設定を調整する機能を搭載しているエコキュートもあります。
2.環境にやさしい
エコキュートは電気を使用するため、燃料を燃やすガス給湯器や石油給湯器と比べて、燃焼による二酸化炭素などの排出がありません。
これによって、大気汚染や地球温暖化などの環境問題に貢献することができます。
また、エコキュートは熱源を空気や水から取り出すため、燃料の燃焼エネルギーを直接利用するガス給湯器や石油給湯器と比べ、高い省エネ効果を発揮します。
熱源を取り出すために必要な電力は必要ですが、一般的には、ガスや石油と比べて電力の方が安価であり、電力の需要量の増加による発電量増加に伴う火力発電の二酸化炭素排出量の増加が緩和されることになります。
さらに、エコキュートには、熱源となる空気や水を再生利用する「ヒートリサイクル機能」が備わっているものもあります。
これにより、より高い省エネ効果を実現し、環境に負荷をかけることを減らすことができます。
3.非常用として使える
エコキュートは非常時にも役立つ優れた機器です。エコキュートは通常の給湯器と異なり、蓄熱式であるため、停電時でも一定の時間お湯を使うことができます。
また、タンク内に貯水されている為、断水時には生活用水として水を取り出すことができるのも魅力のひとつです。
さらに、エコキュートは太陽光発電システムとの組み合わせにより、停電時でも太陽光発電で発電した電力を利用して給湯や暖房を行うことができます。これらの機能により、災害時にも快適に生活することができます。
エコキュートのデメリット
1.導入費用がかかる
エコキュートを導入する際には、初期費用がかかることがあります。
一般的な給湯器よりも高額なため、購入する際には費用面での検討が必要です。ただし、長期的に見ると、省エネ性による光熱費の削減や、メンテナンス費用の低減など、エコキュートの導入によるメリットがあると考えられます。
また、エコキュートには補助金制度もあるため、補助金の活用も検討することができます。導入費用は一時的な出費ですが、エコキュートの導入により、長期的なコスト削減や地球環境に貢献することができます。
2.設置場所に制限がある
1.風通しの良い場所:エコキュートは排気ガスが出ないため、室内に設置することができます。しかし、動作中に発生する水蒸気を逃がすために、風通しの良い場所に設置する必要があります。
2.電源の取り出し口がある場所:エコキュートは電気を使用しているため、電源の取り出し口が近くにある場所に設置する必要があります。また、設置場所から配線が延びる距離には制限があります。
3.防水処理が施されている場所:エコキュートは水を加熱するために使用するため、設置場所には防水処理が施されていることが必要です。また、設置場所に水道の配管があることも必要です。
4.重量を支えられる場所:エコキュートは重量がありますので、設置場所には耐荷重があることが必要です。設置場所には、機器の重量に加えて水や配管、保温材などの重量も考慮する必要があります。
以上のような条件を満たす場所にエコキュートを設置することが必要です。設置場所を検討する際には、必ず専門業者に相談してから行うことが大切です。
3.水温に制約がある
エコキュートは、エアコンと同じように熱交換器を利用して、室内やお湯を暖めることができます。しかし、エコキュートの場合、水温に制約があります。冬場などの寒い時期には、水温が上がりにくく、お湯が十分に温まらない場合があります。
また、エコキュートは設置場所によっては騒音や振動が発生することもあるため、設置場所の選定には注意が必要です。ただし、これらの問題については、適切な設置場所の選定やメンテナンスによって改善することができます。
以上のように、エコキュートには多くの魅力があり、私たちが提供する建売住宅にも積極的に採用しています。
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角型?薄型?
それぞれ角型と薄型のエコキュートのには、以下のような特徴があります。
角型
角型は、エコキュートの標準的な形で、幅が約63cm、奥行きが約76cmほどになります。ためのものです。
薄型
薄型は、通路幅が狭い場所に対応した形で、幅が約43cm、奥行きが約112cmほどになります。
上記2つのエコキュートはどちらも370Lの容量に対応したものです。
大きな違いといえば、幅が約20㎝ほどの差と言えるでしょう。
ではどちらのサイズ・形がいいのでしょうか。
設置スペースに合わせて選ぼう
設置スペースが十分にあってどちらでも選べる場合は、角型をおすすめします。
その理由としては以下のような点が挙げられます。
★角型が標準の場合が多く、ラインナップが豊富
例えば、あるメーカーの打ち出しているエコキュートのラインナップを見てみると角型では10種類のタイプ・グレードから選ぶことができます。しかし、薄型ではわずか2種類だけ。
薄型になると必然的にハイパワー給湯のタイプになるなど、選択肢はだいぶ限られることになります。
★薄型よりも価格が低い
メーカー希望小売価格で比べると
角型と薄型の値段の差が、5万円~10万円の差があります。
横幅を薄くするために、様々な技術や部品が使用されていますので、全メーカーで角型より薄型のほうが価格は高く設定されています。
★熱交換率が高く、省エネ性能が高い
エコキュートの省エネ性能を示す、一つの指標がパンフレットに記載されている「年間給湯保温効率」という数字です。「3.3」などの数字で表しているものです。同等の機種を比べると角型の方が数値が高くなっています。
これは、タンク形状を薄くするために、断熱材を施せるスペースの関係で、角型にどうしても数値が劣ってしまうと思われます。
薄型がおすすめの場合は、その名の通り非常に薄く設計されているので、見た目もスマートでスペースが限られた場所に設置する場合や搬入が楽になります。
また、角型よりも薄型のほうが容量が少ない傾向にあります。
400L代の機種までの用意が主な為、お湯の使い方にもよりますが、4人家族の場合のエコキュートのベスト容量は460Lといわれています。
これ以上、容量が小さくなると、湯切れを起こすリスクが否定できません。1世帯の人数が少ない家庭のほうがおすすめです。
マンションにお住まいの家庭には、薄型エコキュートはピッタリといえます。
薄型エコキュートは、玄関先やベランダなど、限られたスペースにも設置可能です。犬走りの上など細いスペースにも置けるため、家の中が狭くなってしまう心配がありません。
環境にやさしく、電気代の節約にもつながるエコキュート
みんなで楽しく、末永く快適に住まい続けるために、建売住宅で検討している方は、エコキュートをチェック項目に追加して住まい探しをしてみてはいかがでしょうか。
私たちが提供する建売住宅に標準で採用しているエコキュートについてのご紹介でした。
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