南海トラフ地震に備えて
70%を超える確率で発生すると予測されている南海トラフ地震。
静岡県浜松市もその被害想定地域に含まれています。大規模な地震が発生した場合、ライフラインの断絶や交通網の麻痺などにより、食料の調達が困難になることが予想されます。
このような状況に備え、非常食の備蓄は非常に重要です。 浜松市にお住まいの方、これから浜松市への移住を検討されている方は、以下の点に注意して非常食を備蓄しましょう。
1.人数と日数に合わせた備蓄量
救援物資が届くまで自宅での避難生活を想定して最低でも3日分、できれば1週間分の食料と飲料水を備蓄しましょう。
家族の人数や、ライフライン復旧までの見込み日数などを考慮して、必要な量を調整してください。
2.保存期間と栄養バランス
賞味期限が長いもの、エネルギー源になる米などの主食、たんぱく質源になる肉や魚の缶詰、野菜ジュース、乾物などを揃えます。
栄養バランスに配慮した食品を備蓄し、家族に乳幼児や高齢者、食物アレルギーや慢性疾患を持つ人がいる場合は、それぞれ必要なものを用意しましょう。
3.調理方法
ガスや電気を使えない状況に備え、水や火を使わずに食べられるもの(缶詰、アルファ米、栄養補助食品など)、または簡易的な調理器具で調理できるものを選びましょう。
非常食の備蓄に使える「パントリー」
災害に備えて非常食を備蓄しておくことは重要です。しかし、食料品をたくさん家に置いておくと、場所を取ったり、賞味期限が切れてしまったりする可能性があります。
そこでおすすめなのが、パントリーです。パントリーは、食料品や日用品などをまとめて収納できるスペースです。
パントリーを非常食備蓄場所として使うメリットをご紹介します。
1.大量の食料品を収納できる
パントリーは、冷蔵庫や冷凍庫とは異なり、常温保存できる食料品を大量に収納することができます。
米、麺類、缶詰、レトルト食品など、災害時に役立つ食料品をまとめて保管しておけます。
2. 賞味期限管理がしやすい
パントリーは、一目瞭然で在庫状況を確認できるため、賞味期限切れを防ぎやすくなります。食品を種類ごとに整理整頓して収納することで、必要なものをすぐに取り出すことができます。
3. 防災グッズの収納にも使える
パントリーは、食料品以外にも、懐中電灯、ラジオ、毛布などの防災グッズを収納するのにも役立ちます。災害発生時に必要なものをまとめておけるので、いざという時に慌てずにすみます。
4. キッチン周りをスッキリさせられる
広いパントリーがあれば、食料品や防災グッズを収納できるため、キッチン周りをスッキリさせることができます。
また、キッチンが片付いていると、災害発生時にも動きやすく、安全に避難することができます。
5. 家族の防災意識を高める
パントリーに非常食を備蓄しておくことで、家族の防災意識を高めることができます。家族みんなでパントリーの整理整頓をしたり、必要なものを話し合ったりすることで、災害への備えをより具体的に進めることができます。
南海トラフ地震は、いつ起こるかわかりません。しかし、適切な備えをすることで、被害を最小限に抑えることができます。
非常食の備蓄と、安全な住環境選びを意識して、安心できる生活を送りましょう。